9月26日午後、狎鴎亭CGVにて、映画「オオカミ少年」の制作報告会が行われました。
この日劇場には、チョ・ソンヒ監督、ソン・ジュンギ(ドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』、『根の深い木』)パク・ボヨン(『未確認動画』、ドラマ『王と私』)、ユ・ヨンソク(ドラマ『ランニング~夢のその先に~』)らが訪れ、本作への意気込みや撮影時のエピソードを語ってくれました。スタートが予定よりも10分程遅れたことに対し、「監督がヘアのセットに時間が掛ってしまい・・遅くなりまして申し訳ありませんでした。」と謝るソン・ジュンギの一言から始まり、終始若いエナジー溢れる制作報告会となりました。
<ミルク男子から野生男へ>
本作でオオカミ少年を演じたソン・ジュンギは、正直出演を決めるのに迷ったとのこと。どう転ぶかわからない「オオカミ少年」という役について、出演しない方がいいのではないか、出演すべきじゃない、という周囲の言葉も多かったようです。迷っていた時、チョ・ソンヒ監督に「今までになかったキャラクターだからこそ、うまく演じてしっかり表現できれば、ソン・ジュンギの隠れた魅力を引き出せる。」とアドバイスをもらい、出演を決めたそうです。
役作りにおいては、ロード・オブ・ザ・リングに出てくるキャラクター・ゴラムや、道端の犬を本気で参考にし、撮影に臨んだとし、報道陣を笑わせてくれました。
牛乳の広告への起用で「ミルク男子」で知られるソン・ジュンギは、本作で今までに演じてこなかったジャンルの「野生男」への転身を遂げました。「大衆が持っている爽やかなイメージを敢えて変えるつもりはないが、経験がまだまだ浅い俳優として、様々なジャンルの演技に挑戦していきたい」として、今後の俳優としての意欲を表しました。謙虚な姿勢ながらも、ポジティブな彼の姿勢がとても印象的でした。
オオカミ少年と恋に落ちる少女役を演じたパク・ボヨンは、映画の中でギターの弾き語りを披露。この日の制作報告会でもその映像が上映され、恥ずかしがりながら可愛らしい姿を見せてくれました。
オオカミ少年の顔を叩く演技では、「叩くフリだけすればよかっのですが、オッパ(ソン・ジュンギ)が『思いっきり演じてほしいから実際に叩いてもいいぞ!』と言ってくれたので、実際に頬を叩かせてもらいました。」と現場での二人の熱心な様子を語りました。それに対しソン・ジュンギは、自ら言ったものの、叩かれてすぐに後悔したと笑いました。
恋敵役を演じたユ・ヨンソクは、監督から「今後とても期待できる俳優だ」と称賛の言葉を送られていました。
韓国映画では今までほとんどなかったジャンルのファンタジー映画として注目を集める本作。オオカミ少年と少女のピュアな恋愛を通して、人の温かさを改めて感じることができそうです。
<作品紹介>
体温46℃、血液型判定不可、この世にいてはならない危険な存在である狼少年が、運命的な恋に落ちる。
療養のため静かな田舎町に引っ越した少女と、暗闇に身体を潜めた謎の狼少年との禁断のラブストーリー。野生の目で人間とは掛け離れた行動をする少年に、なぜか心惹かれた少女は、食事の仕方や洋服の着方、字の読み書き等、人間社会で生きていく方法を教える。生まれて初めて自分に手を差し伸べてくれた少女に対し、暖かい感情が芽生える少年。そんなある日、予期せぬことがきっかけで少年の中に隠れていた危険な野生の本能が表れてしまい、瞬く間に人々の恐怖の対象となってしまう。
公開:2012年10月31日
監督:チョ・ソンヒ(「兄弟姉妹の家」)
出演:ソン・ジュンギ(狼少年役)、パク・ボヨン(少女役)、ユ・ヨンソク(ジテ役)、チャン・ヨンナム(母親役)
記事掲載:2012.10.8